ゴー宣DOJO

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高森明勅
2012.3.6 15:01

西田昌司議員の「勇気と誠実」に敬意を表する

かねて西田昌司参議院議員の活躍には、注目して来た。

この度、知人から教えられて、「男系の維持と女性宮家の容認」についての
西田先生の「ビデオレター」の動画を、拝見した。

その中で、西田氏は「女性宮家」創設を認めるべきことを、明言しておられる。

ゴー宣道場にお招きした稲田議員や鷲尾議員が、明確な回答を慎重に避けられた点だ。

更に、氏は踏み込んで、旧宮家系の国民男子が「結婚」という重大な条件もなしに
皇族の身分を取得することに、否定的な姿勢を示しておられるように見受けた。

勿論、私の立場と百パーセント同じということではない。

しかし、皇室存続の危機に対して、特定グループ内の多数意見(国民全体では無論、
少数意見)に安易に迎合したり、その同調圧力に屈するのではなく、
真摯に誠実に立ち向かっておられることは、はっきり伝わって来た。

今の時点で、このような見解を率直に表明することは、政治家としてかなりリスクを伴うはずだ。

それを敢えて踏み切られたのは、氏が本気で皇室の将来を憂いておられるからに他ならないだろう。

心からの敬意を表するものである。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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